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愛媛とハワイ

宇和島牛鬼の「まつり・イン・ハワイ」参加

えひめ丸事故犠牲者の霊を慰めるため、犠牲者のふるさと宇和島市の有志たちによりホノルルでの牛鬼慰霊祭が実現しました。2003年で二回目を数えるハワイ訪問。ふるさとからの祈りは、きっと犠牲者の方々の御霊に届いていることでしょう。

牛鬼をとおしてハワイの方々と生まれた心の交流

丸穂牛鬼保存会

このたびの愛媛県とハワイ州の友好姉妹都市調印、心よりお慶び申し上げます。
平成13年2月ハワイ沖にて発生した「宇和島水産高等学校実習船えひめ丸事故」はあまりにも悲しい出来事でした。牛鬼がハワイを訪問することとなった経緯は、平成14年事故現場を臨む海岸に設置された慰霊碑への参拝がきっかけでした。ご存知のとおり、四国三大祭のひとつ「和霊大祭」の山車として登場する牛鬼は、魔除け・厄除けの象徴です。志半ばで海に散った御霊を鎮めたいという思いからの訪問でした。

平成14年、15年と二度にわたりハワイを訪問し、ハワイ州の皆様と牛鬼の製作から練りまでご一緒したわけですが、当初お互い戸惑いを見せていたものの、老いも若きも、体格の相違や国境を超えた次元での理解と融合は、言葉は通じなくとも徐々に連帯感や一体感という心のキャッチボールを感じ取れるようになりました。ハワイの方々は、日本の担ぐものは全てMIKOSHI(神輿)と認識しておられるようで、牛鬼もそう呼ばれていました。

日本の祭りで登場致する山車は、牛鬼に限らず宗教色の強い祭礼としての存在ですが、海外の祭りに出る出し物はカーニバルのための存在であるというのが文化の違いです。しかしながら、幸いにも牛鬼に参加して頂いた皆さんは日系三世、四世の方達も多く、牛鬼を通して日本の心、私達の願いというものを感じ取っていただけたのではないかと思います。

冒頭に述べました「えひめ丸」事故を風化させることなく、私達牛鬼に携わる者は、微力ながら今後も国境・人種を超えた国際交流の架け橋としてお役に立てればと願っております。

最後に、今後も牛鬼は友好姉妹都市ハワイ州への訪問を続けます。宇和島在住・出身の方はもちろん、趣旨に賛同頂ける愛媛県民の皆様、有志団として私達と一緒にハワイに同行しませんか?我こそはと思われる方のご連絡お待ちしております。

  • 牛鬼の担ぎ方を教わるセントルイス高校生
  • 現地ハワイ産の竹を削り、牛鬼の胴体を作る会員
  • ハワイのメインストリートを練り歩く牛鬼

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