リレーコラム

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日本の研修で思ったこと

2019年の6月に日本にきてから、もう半年が過ぎました。本当に早かったです。「ブラジル愛媛県人会」に所属していた私は、愛媛県人会や、愛媛県庁のおかげで日本での研修の参加の許可をいただきました。

暑くてむし暑い夏に、1か月と10日間の日本語研修を頑張りましたが、三浦工業での研修の事を思うと、不安でいっぱいでした。でも、9月の上旬に会社の研修が始まると、そんな気持ちはすぐになくなりました。

今までいろいろな経験をさせていただきましたが、一番心に残っているのは、日本人の価値観と、文化です。

私の主な仕事はITと関係のあるもので、その一つはパソコンの設定の作業でした。ここで、日本語は面白いなぁ、と思いました。

例えば、設定作業を完了するために日本人の使用者の名前を入力しなければなりません。社員番号があれば名前の読み方を検索できますが、番号がない時は上司に「これは何と読みますか。」と伺います。

早口でわからないときは、今度はデータベースで検索します。

だいたい苗字は読みやすいのですが、名前の読み方は両親が好きなようにつけるのでいろいろある、だから難しい、と言われました。

ポルトガルの読み方は、だいたいそのままですが、日本語は、だからとても面白いと思いました。それで、親子は一生心がつながってくのだなと思います。

日本語から、英語、ポルトガル語への翻訳の仕事もさせていただきました。まず、日本語で書かれた文はわからないことが多かったので大変でしたが、まわりの方々に質問すると、みなさん、親切に説明してくださいます。どんなに忙しくても、質問するたびに助けてくださいます。素晴らしいです。いつも気持ちがあたたかくなり、ここにいてもいいんだと安心できます。私が「~で、もうしわけありません!」というと、「そんな言葉まで知っているの?」と笑いながら驚かれます。日本語の研修のおかげです。皆さんに親切にしていただくたびにまた頑張ろうという気落ちが湧いてくるのです。

日本の文化について、ほかにおもしろいと思ったのは、お正月の食べ物には、全部意味があることです。ある日、会社で先輩とお昼ご飯を食べながらお正月について話していました。その時に、お節料理というものは、それぞれが意味を持っていることを初めて聞いたのです。

これからは、鯛やレンコンや、かまぼこなどを食べるときにはいつもこの日の事を思い出すでしょう。意味があることを、ずっと子供や孫に伝えていく、深い文化だと思います。名前も、食べ物も、みんな意味があり、人の気持ちを深く考えて、親切にしたり、協力したり、それが日本人の価値観だな、と日本に来て初めてわかりました。

今、北条の工場まで通勤しているので大変ですが、会社の方々だけでなく、お世話になっている皆さんすべての方に感謝しながら、3月までもっと頑張りたいと思っています。

(北口カチア恵子)

 

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